投資初心者の皆さん!
資産運用するなら節税はマストですよ!
投資してうまく運用できれば運用益(利益)が得られます。
この利益はすべて自分の懐に入るのではなく,約20%の税金がかかります。
仮に100万円を儲けることができても20万円は税金で持っていかれます。
国の税制なので仕方ないのですが,せっかくの利益が減るのはあまりいい気分ではないですよね。
ですが,この約20%の税金を非課税にする方法があります。
それが節税という考え方です。
この記事では,投資初心者の方やこれから投資を始める方に,節税する理由・各種制度・注意点などをお伝えしていきます!
僕も極限まで節税しまくっているよ!
投資するなら節税しない理由がない
投資家にとって節税がマストな理由は以下の通りです。
- 間接的にリスクを下げられる
- 特に難しくなく手間もそこまでかからない
- 国が定める制度なのでお墨付きである
間接的にリスクを下げられる
節税することによって非課税にすることができればその分リターンは増えます。
当然のことなのですが,どうリスクと関係するのかもう少し解説しますね。
例えば1000万円を利回り5%で運用すれば年間50万円の運用益が得られます。
その場合の税金はおよそ10万円ですね。
つまり実益は40万円なので,これは利回りを実質1%下げていることになります。
同じ例で,利回り4%で運用して年間40万円の運用益が得られた際に,節税して非課税にできれば実益が40万円となり,上と同じだけの利益を得ることができます。
両者の違いは利回りなのですが,利回りを1%上げるということは一般的にはそれだけリスクが上がるケースが多いです。
別の見方をすれば,節税することで間接的にリスクを下げられるということですね。
これを知っておくと商品選びの際に役に立つと思います。
特に難しくなく手間もそこまでかからない
節税ってなんとなく難しそうな,めんどくさそうなイメージありませんか?
実はそんなに難しいわけでもなく,簡単にできちゃいます。
例えば後でも出てくるNISAを適用したいと思ったら,やることはたった2つです。
- NISA用の口座を開設する
- 商品を買う際の指定の口座でNISA口座を選ぶ
以上です。簡単そうですね。
ポイントは,NISAを適用しない場合でも同様のプロセスが発生するということです。
上記はNISA適用時だから特別に行うのではなく,何らかの金融商品を購入したいのであればそのための口座を開設し,その口座で商品を買うことになります。
つまり,どうせ同じプロセスなんだからNISA口座で買った方が勝手に非課税になるしお得だよね?という話です。
よく分からないからやらないというのは本当にもったいないですよ。
国が定める制度なのでお墨付きである
後に紹介するiDeCoやNISAは国が定める制度です。
政府からのメッセージは,こういう制度で後押しするからみんな投資やろうぜってことですね。
節税は特にやましいことでもなんでもなく,れっきとした国民に与えられた権利なのでこれは使わなければ損です。
昨今では少子高齢化が進み,将来は年金の給付額が減少してしまうため,自分で老後資金をしっかり作る必要があります。
いわゆる2000万円問題ですね。
iDeCoやNISAといった制度は,昨今の状況下で今後ますます活用する人が増えると思います。
あなたは時代の波に乗れていますか?
節税の方法とその注意点
ここでは実際に節税に関する制度や方法について,注意点とともに解説していきます!
一覧にすると以下になりますが,細かい説明はそれぞれのセクションでしていきますね。
方法 | iDeCo | NISA | つみたて NISA | ジュニア NISA |
---|---|---|---|---|
年間の拠出上限額 | 人による | 120万円 | 40万円 | 80万円 |
非課税期間 | 60歳まで | 5年間 | 20年間 | 18歳まで(子供) |
途中の現金化 | できない | できる | できる | できない |
おすすめ度 | ◎ | ○ | ◎ | △ |
iDeCo(イデコ,個人型確定拠出年金)
簡単に言うと,自分で自分のための年金を作ることができる制度です。
自分で毎月拠出する掛金を設定して,実際に金融商品を購入したり別の商品に切り替えたりしながら運用することで資産を作ることができます。
投資信託のような商品をうまく運用すれば大きな資産を積み立てることができます。
もちろん元本割れ(投資成績がマイナスになること)したくない方は元本保証型の定期預金のような商品を買うのもOKですよ!
iDeCoの大きな特徴は,
- 毎月の掛金が所得から控除される
- 運用して得られた利益は非課税
- 60歳になるまで原則現金化ができない
- 企業型DC(確定拠出年金)と併用できない場合がある
などが挙げられます。
節税の観点でいえば,運用益が非課税になるのは大きいです。
さらに毎月の掛金が所得控除の対象なので,所得税や住民税がその分だけ安くなるということを意味します。いい制度です。
注意点は,60歳まで現金化できないので,生活するのでいっぱいいっぱいという方は毎月の掛金の額に気をつけましょう。
また,サラリーマンの方であれば企業型DC(確定拠出年金)に入っている方もいらっしゃるかと思います。
その方は併用不可の場合があるので,お勤め先に聞いてみると良いかと思います。
僕は併用不可なんですよねー。残念。
ただiDeCoでも企業型DCでも基本的には同じ仕組みなので,いずれにしても掛金上限まで拠出して間違いない制度です。
元本確保型でも十分節税効果はあるので,まだ確定拠出年金を始めていない方はできればフル活用することをオススメします!
こちらの記事でさらに詳しく解説していますので併せてどうぞ。
NISA(少額投資非課税制度)
その名のとおり,個人投資家が少額から資産運用を始める時に非課税にしてあげるからみんなやってみよう!という制度ですね。
NISA口座を開設してその中で金融商品を購入することで活用できます。
NISAの主なポイントは,
- 年間の購入額上限は120万円まで
- 運用して得られた利益は非課税。いつでも売却可能
- ただし非課税期間は5年。それ以降に発生した利益は課税対象
年間120万円まで購入することができるので,毎月定額で積み立てるのであれば目安として月10万円を買っていくようなイメージです。
運用益は非課税なので,運用成績がとてもよかった時に売却できれば全額自分のモノにできるのは大きなメリットです。
iDeCoと違っていつでも売却できるのは嬉しいですね。こちらの方が柔軟性はあります。
注意点は非課税期間が5年間だけということですね。
投資の基本は長期で保有することなので,その後10年20年と保有していくのであれば課税期間は結構長くなってしまい,節税効果は少し弱くなってしまいます。
つみたてNISA
基本的な制度の考え方はNISAと同様ですが,その名の通り積み立てに重点を置いています。
口座はNISA口座を開設すれば自動的につみたてNISAも開始することができます。
つみたてNISAには以下のような特徴があります。
- 年間の購入額上限は40万円まで
- 運用して得られた利益は非課税。いつでも売却可能
- 非課税期間は20年。それ以降に発生した利益は課税対象
- NISAとの併用はできない
年間の購入限度額は40万円とNISAよりもだいぶ少なくなりました。
月あたり3.3万円ぐらいですね。
ただ非課税期間が20年間です。これがでかいです。
NISAの場合は120万円×5年間=600万円分ですが,つみたてNISAの場合は40万円×20年間=800万円分と,トータルでの非課税対象額も多くなります。
少額でも長期的に積み立ててじっくり資産を形成することができるので,今は初心者にはつみたてNISAが最もオススメですね。
もし換金したくなったら簡単にできるので,iDeCoよりもこちらの方が資金拘束力がない分メリットが大きいと思います。
注意点はNISAとの併用は不可ということぐらいですかね。
NISAとつみたてNISAのどちらを選ぶべきか?という点については,月額の投資額によって決めるのがカンタンです。
資金に余裕があって月10万円ぐらい投資したいという方はNISA,月1~3万ぐらいかなという方はつみたてNISAとするのがよいかと。
余裕資金がたくさんあるならば,なるべく早い段階から市場でお金に働いてもらう方が結果的には成績は良くなる傾向にありますので。
ジュニアNISA
子供のためのNISAですね。
やはりNISA口座を開設する必要がありますが,この場合は子供本人の口座を開設して両親が代わりに運用することになります。
ポイントは以下ですが,結構注意することが多いです。
- 年間の購入額上限は80万円まで
- 運用して得られた利益は非課税。
- いつでも売却可能だが満18歳まで払い出せない
- 非課税投資期間は5年。それ以降はロールオーバーすることで非課税
- 子供が成人したら本人のNISA口座に移すことが可能
年間の投資上限額が80万円なのでつみたてNISAより非課税枠は多いです。
子供の口座に親や親族のお金を移すことになりますが,贈与税は110万円以上の贈与に対してかかる税金なので,その点でも節税になります。
売却はいつでも可能ですが,満18歳まで出金できないというのが最大のデメリットです。
18歳といえば大学進学などの学費の負担が大きくなるタイミングなので,それに合わせて教育資金を増やしていくことを意図していると思います。
非課税で投資できるのは5年間で,それ以降はロールオーバー(その年の非課税枠を使って非課税期間を継続すること)で節税することができます。
ジュニアNISAは制度自体が複雑でかつ資金拘束もあるので,初心者にはあまりおすすめしません。
他のつみたてNISAやiDeCoなどの投資上限枠を使い切ってもまだ投資できる余裕がある場合などに検討されるとよいでしょう。
学資保険(赤ちゃん保険)はやめた方がよい
ちなみに学資保険(赤ちゃん保険)をご存知でしょうか。
あれはやらない方がいいです。それならジュニアNISAの方がまだマシです。
学資保険は資金拘束期間が長い上に定期預金とほとんど変わらない利回りです。
元本割れしたくない方は別ですが,ある程度長期間の資産運用で子供の教育費用を着実に増やしたいという方は手を出さない方がよい商品ですね。
特に節税効果もありませんし。
今の60-70代ぐらいの祖父母世代には学資保険にお世話になった方が多いようです。
そのため,現役の子育て世代に対して「赤ちゃん保険はやっておきなさい」と言ってくる方が結構いるそうですね。
実際に僕も言われました。
大事なのは子供のためにちゃんと教育資金を残せるかということです。
親に勧められたものをそのまま買うのではなく,自分の頭で時代にあった商品を選ぶようにしましょう。
まとめ:とりあえずiDeCoとつみたてNISAから始めよう
投資する時に大事な節税という考え方とそのやり方についてまとめました。
これから資産運用を始めるという方はとりあえずiDeCo(あるいは企業型DC)とつみたてNISAから始めれば間違いないです。
まずはこれらに対して年額の上限まで使って投資することが第一歩です。
ちなみに僕はというと,紹介した節税対策は家族ですべて活用しています。
- iDeCo:企業型DCとして毎月1万円投資信託を購入
- NISA:僕個人で月10万円ずつ投資信託を購入
- つみたてNISA:奥さんが月3.3万円ずつ投資信託を購入
- ジュニアNISA:子供口座で月6.6万円ずつ投資信託を購入
まさにフル活用ですね。
毎月21万円ずつ投資信託を購入しているのですが,
- なぜこんなに投資に回せるのか?
- 投資信託はどんな商品を購入しているのか?
といった部分はまた別の記事にまとめたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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