非エンジニアの僕がUiPathを選んだ理由(RPA導入検討中の方向け)

RPA・マクロ
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僕は2019年1月頃からRPA(robotic process automation)を本格的に勉強し始めました。
数あるアプリケーションの中からUiPathを選ぶことにし,これまでに仕事・プライベートで10以上のワークフローを組んできました。

実力は初~中級者ぐらいでしょうか。
アカデミーはUiPath Studio 開発 中級コースぐらいまでは理解できている程度です。

僕はエンジニアではないので,それを仕事にしている方々と比べるとエラー処理などはまだまだだと感じています。
ただ,簡単な作業の自動化ができたり,仕事でも一応使えるレベルまでは持ってきたと自負しています。

読者の皆さんの中には,これからRPAを導入するにあたってどのRPAソフトがいいのよ?とお考えの人がいるかと思います。
僕もそうでした。

ここでは,そんな方向けにUiPathを導入した時のエピソードをご紹介します。
どのような点でメリットを感じたのか等をいちユーザー目線,非エンジニアの目線でお話ししたいと思います。

この記事はこんな人向けです:

  • RPAに興味があるがどのRPAにすればいいか分からない
  • UiPathの良さを知りたい
  • 非エンジニアの僕がなぜUiPathを選んだのか知りたい

Nontan
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RPAってとっても便利です!

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非エンジニアの僕がUiPathを選んだ理由(RPA導入検討中の方向け)

僕が職場にRPAを導入する際にUiPathを選んだ理由は以下です。

  • VBAの知識が生かせる
  • UiPath academyで勉強できる
  • Community editionがある

以下で解説していきますが,まず導入の背景をお話しします。
そんなんいいから理由が知りたいという方は背景をスキップしてお読みください。

導入の背景:そもそもRPAの導入は別システムの補完的な位置づけ

僕の本職はエンジニア/プログラマーではありません。
普段の単調なタスクにあるシステムを導入することで業務の効率化が見込めるのではと提案したところ,受け入れられました。

自分達の能力や時間だけでは限界があるので,そのシステム化を外注しました。
システム化を行うにあたって外注先と要件整理をしていくうちに,自分達の実施したいタスクを行うには部分的にRPAを適用させることを提案いただきました。

このタスクは,新しいシステムと既存のシステムの間で情報の受け渡しが発生しますが,そのような業務にはRPAが向いています。
つまり,我々の部署では新しいシステムを導入するにあたって,その補完的な位置づけでRPAを導入することになりました。

これが僕とRPAとの出会いです。
元々RPA自体はセミナーやネット上で情報を収集していて,いつか導入して触ってみたいと思っていたので,この方向性は嬉しかったです。

ただ,ここで一つ問題がありました。

「RPAを導入するのはいいとして,どのRPAソフトにするか?」

繰り返しになりますが,元々の導入の目的は新しいシステムの構築にあたっての補完的な役割です。
僕らが考える要件からすると,おそらく世の中にあるほとんどのRPAで対応できるレベルと思います。

つまり自動化さえできてしまえばどのアプリケーションを導入してもよかったわけです。

これが僕らを悩ませました。
何を選んでもよいと言われても,逆に何を選べばいいか分からないので。

ということで,新たな選定基準を設けました。
それは,我々エンドユーザーが今後他のタスクでも活用が見込めるものであるということです。

新しいシステムは確かに職場全体の業務の効率化に繋がりますが,それだけにRPAの年間のライセンス料を今後払い続けるのは宝の持ち腐れと言えるでしょう。
同じライセンス料を払うのであれば,できるだけ多くのワークフローを開発した方が有利なので,今後自分達でも開発しやすい・使いやすいといった観点でも評価することにしました。

そんな中で選ばれたのがUiPathでした。
それでは導入理由を説明します。

UiPathの導入理由:①VBAの知識が生かせる!

僕はVBAも少し使えるので,業務で生かせそうな局面では積極的にマクロを作って効率化していました。
そんな僕にとって朗報だったのは,UiPathでVBAが言語としてそのまま使えるということです。

例えば文字列変換メソッドであるToStringなど,これまで使ってきたメソッドが使えます。

なのでできることの幅がすごく広い実感があります。
感覚的には「でっかいマクロ」というイメージです。

幅の広さをもう少し詳細に語るなら,例えばExcel内のデータを処理して計算値を別のシステムに転記入力するというような場合,
・予めマクロを組み立てておき,計算はExcel内で実行する。UiPath側はマクロの実行と転記だけ。
・ExcelからDataTableに抜き取り,UiPath側で計算処理と転記を行う。

と,2つのアプロ―チがとれます。

ワークフローを作成するときに複数の選択肢がとれることは結構いいことと思っています。
途中でフローが上手く動かなかったときに路線変更が楽にできるからです。

さらに,VBAはネット上に豊富にコーディングやメソッドの情報が溢れています。
なので自分が思い浮かばなくても,ネットでVBAの解説記事を見れば,それをUiPath上で生かすことができるということにも後で気づきました。

つまりVBAプラットフォームをRPAでも生かすというイメージ。
UiPathでも技術的な解説記事は増えてきましたが,迷ったらすぐにVBAで解決に向けてググれるのは結構安心です。

UiPathの導入理由:②UiPathアカデミーで勉強できる!

「他の業務にも生かす」のであれば,自分でワークフロー作ったり,メンテナンスしたりと,それなりのレベルで使いこなせなければならないと思いました。

では,それなりのレベルまで持っていくために必要な条件は何でしょうか?
僕は2つあると思います。

・独学でどっぷり勉強するための時間の確保
・正しい教育ツールの活用

前者は自分の努力で何とかなる領域です。
後者は,解説書・ネットの解説記事・セミナーなどで体系的かつ効率的に学べるかどうかですね。

この点で,UiPathにはオンライン上で無料で学べるUiPathアカデミーがあります。
公式サイトで提供しているので,謎の情報商材を宣伝してくるようなコンテンツではない安心感があります。

内容は基礎的な内容が網羅されていますし,動画なので途中で止めたり戻って見返したりも自由です。
とりあえず基礎的な内容が学べれば,後は世の中の様々なツールを取捨選択しながら進めればよいです。

このように,入口がしっかりと用意されているというのは初心者やこれから導入を検討する人にとって大きなメリットを言えるでしょう。

UiPathの導入理由:③Community editionがある!

②とも連動しますが,Community editionの存在はとても大きいと思います。

僕はVBA以外にも大学時代にC言語を少しかじったことがあります。
その時にプログラミングの基礎を勉強したのですが,その時に感じたことは「自分の手を動かしてとにかく作ってみないとダメだな」ということです。

その時の講義では,まず頭で理解してから実際にコードを書いてみましょうという流れでした。
ザーッと解説を受けて,なんだカンタンじゃんと思って実際にコーディングすると上手く動かないということが多々あったんですよね。

つまり,自分のものにするためには,頭で理解するのではなく手を動かしてガシガシ作った方がよいということです。
このような経験から,RPAも同じように試しロボットを作ってみないことには良さがわからないと思っていました。

そんな中でUiPathにはCommunity editionが存在することを知りました。

Community editionは個人ユーザーや小規模の団体であればカンタンな登録のみで無料で使えるバージョンのことです。
RPAをやってみたい!と思えば今は無料でできてしまいます。すごい時代ですよね。

実際に導入する前に試しで使用感を確認できるというのは非常に大きいです。
さらにUiPathアカデミーで学んだことをすぐに実践できるので,学びの定着率もハンパないです。

実際に,UiPath側がそのようなサイクルを想定しているんですね。

アカデミーで学び,Community editionで実践する。
そしてコミュニティフォーラムでつながり,また自分の学びに活かしていく。

ユーザー目線の設計がなされているのが非常にいいなと思います。

UiPath HPより抜粋

まとめ:新しいツールは使い倒さないと良さは分からないと思う

僕がUiPathを選んだ理由を説明してきました。

説明してきたように,UiPath導入前の時点でかなり使用感を理解できていました。
なので「今後他のタスクにも十分応用できる」イメージができた上で上司に提案できています。

他にも年間ライセンスが他と比べて安い等のコストメリットも追い風ではありました。
ただ,部署の上層部には使用感の部分を強調して説明したことが決め手となり,UiPathの導入が決まりました。

導入後,RPAを組み合わせた新しいシステムがエンドユーザーに使われるようになりました。

部署の効率化に貢献できた他,部署の中でRPAが少しずつ認知されてきました。
他のタスクの自動化はこれからです。

RPAツールとしてUiPathは優秀だと思いますし,これから導入する方にはUiPathをオススメします。
一方で,僕はWinactorやBizRobo等の他のツールの良さをほとんど理解できていませんので,何が一番とは言えません。

ただ一つ僕が言えるのは,使ってみなければ,使い倒すぐらいでなければ良し悪しは分からないということです。

僕がUiPathを使い始めて結構長い時間が経過していますが,勉強からその後のワークフロー制作まで結構な時間を費やしている自負があります。
その上で,UiPathは長く付き合えそうな,いいアプリケーションだと思います。

参考になった部分があったのなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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