自転車への当たり屋に4万円とられた話【対処法と予防法も教えます】

人生の知恵

あなたは「当たり屋」をご存知でしょうか。

当たり屋とは,わざと車や自転車にぶつかってきて交通事故が起こったかのように見せかけて賠償金を請求してくる人のことです。
詐欺行為の一種ですね。

実は僕は昔,自転車を漕いでいた時に当たり屋に遭遇して4万とられたことがあります
同じような被害に遭う人がこれ以上出てほしくないなと本当に思います。

そこで,僕がどんな流れで4万円をとられてしまったのかというリアルな被害の体験談をブログを通じてお伝えすることで,当たり屋の被害者の数を減らすことに貢献できるのではないかと思いました。
被害者ならではの視点で当たり屋への対処法・予防法も考えたのでお読みいただければ幸いです。

特に,普段よく自転車に乗る10-20代の若い人や,小学生のお子さんがいる親御さんに読んで頂きたいなと思います。

Nontan
Nontan

誰でも被害者になる可能性がありますよ

自転車に乗っていたら当たり屋に4万円とられた話

僕が4万を当たり屋にとられた体験談をお話しします。
とりあえず手っ取り早く対処法や予防策だけ知りたい方は下までスクロールしてください。

僕は当時21歳で大学からの帰宅中でした。
課題が終わらず最寄り駅に着いた頃には20時過ぎだったと思います。

最寄り駅からの家路は住宅街で人通りが少ない暗い路地が続きます。
いつものように自転車を漕ぎ進めていると,道路の真ん中に70-80代ぐらいの薄禿げた男性がこちらを向いて佇んでいました。

こんな時間に何をしている?
当然不審に思いましたが,関わらないのが吉だと思い直し,右横を通り過ぎようとしました。

その時,薄禿が若干こちらに歩み寄ってくるような素振りを見せました
すかさず僕もさらに右に寄せて,十分に間隔を空けてぶつからずに通り過ぎたのです。
感覚的には1.5mぐらいは空いていたはずです。

しかし次の瞬間, ドサッと耳慣れない音が後ろの方から聞こえてきました。
自転車を止めて振り返ると,先ほどの薄禿が倒れていました

え?
僕の自転車が当たった?

そんなばかな。
いくら疲れているからとはいえ,十分に距離をとった感覚はあったはずだ。

持病か何かで倒れたのか?
だとしたらこんな人通りのないところでは助からないかもしれない。

僕「大丈夫ですか?」
ある種の使命感のような感情に駆られて近づいて声をかけると,意外な言葉が返ってきました。

薄禿「いたた…ぶつかってしまいましたね

は?何を言ってるんだこの人。

僕「いやぶつかってないでしょう」
薄禿「ぶつかったじゃないですか。あーメガネが壊れてしまいました…4万もしたのに…」

見ると確かにフレームが根元からポキッと折れて地面に転がっていました。

普通じゃない状況に僕の気持ちは冷静でなくなっていました
そこからの会話の詳細はよく覚えていませんが,僕はぶつかっていないことを主張し,薄禿はぶつかったことを主張する押し問答が続きました。

話をしているうちにだんだん僕も自分の自信が揺らいできました。
そんな中で薄禿がこう切り出します。

薄禿「では警察に行きましょう」 

ドクン。
警察という言葉を聞いて鼓動が大きく鳴ったのをよく覚えています

警察とはほとんど無縁の人生だったので,初めて加害者になるかもしれない自分に焦りました。

僕「いや警察はちょっと…」
薄禿「ではメガネのフレーム代4万円を弁償して頂かなければなりません」

ここにそんなお金はないと伝えると,家まで一緒に行くことを提案されてしぶしぶ了承しました。

家までの道中,僕は自転車を押しながら少し冷静になってきました。

ひょっとしてこいつ詐欺じゃないか?
だとしたらこれは逆にチャンスだ。家に行けば両親がいる。
自分の主張を親に聞いてもらえば丁重に追い返すこともできるかもしれない。

家に着くなり,玄関で迎えてくれた両親に対して薄禿が顛末を話し始めました。
自転車にぶつかってフレームが折れた。フレームは4万円。怪我はないので弁償してくれれば警察に行く気はない。

話を聞いた両親はすっかり信じ込んでしまった様子でした
必死に謝ったり,本当に怪我はないのか確認したりといった具合に。

まずい。このままじゃ本当にお金を渡すことになる。

薄禿を父に任せて4万をタンスに取りに行った母を僕も追って部屋に入りました。
あの人は詐欺で僕はぶつかってなんかいない!と必死に伝えました。

しかし母の返事は僕の予想とは違いました。

私も変だと思う。だけど4万で済むなら,あなたが無事ならそれでいい。

事態を穏便に済ませたい母の想いに僕は何も言えませんでした。

4万円を渡し,帰ろうとした薄禿を父が呼び止め,もう遅いし車で家まで送りますと進言しました。
薄禿は最初渋っていましたが,最終的には父の運転で僕と3人で薄禿の家の近くまで行くことになりました。

車は薄禿の家の方面に走り始めたのですが一向に住所を言いません
あやしい。本当にあやしい。

この辺でいいですよ,と薄禿は駅から少し離れた道で車を止めさせました。

僕も父もせっかくなので家まで送りましょうと粘ったのですが,どうしても聞かないので最終的には父が折れて解放することになりました。
せめて住所だけでも知りたいと思ったのですが,父の顔に泥を塗るわけにもいきません。

では,といって父はポケットから財布を取り出し,さらに数枚のお札を薄禿に握らせました。
ご丁寧にどうもと笑顔で受け取ったのは言うまでもありません。

全ては僕のためだと思うと何も言えません
申し訳なさと不甲斐なさでいっぱいのまま,別れを告げて帰路に着きました。

以上が全容です。

両親には本当に感謝しています。
後で払ってくれたお金はちゃんとバイトして返しました。

あれから10年以上が経ち,僕にも守るべき奥さんと子供ができました。
今なら父と母のとった行動がよく分かります

長い年月をかけて親孝行したいと思います。

自転車への当たり屋の対処法

では,自転車への当たり屋に実際に遭遇したとき,どのように対処したらよいのでしょうか
僕の被害のケースにも照らし合わせて考えてみます。

僕が考える結論は以下です。

  • 警察に行く
  • 信頼のおける人に電話して相談する
  • その場でお金で解決しない

警察に行く

当たり屋に遭遇したら警察に行きましょう

当然ですよね。
なぜそんな当然のことをわざわざ言うのかというと,僕はそんな当然のことですらできなかったからです。

僕は警察という言葉を聞いて情けないことにびびってしまったのです。
ぶつかっていたかどうかは警察に行ってから話せばよいことなのに,あろうことか僕はその場で解決する道を選んでしまいました。

頭で理解するということと,実際に行動を起こせることは明確に違います
頭で警察に行くのが大事だと分かっていても,普通じゃない状況に立たされると冷静な判断ができなくなることをよく覚えておいてください。

これを読んだ方は,実際に行動を起こせる方になってくださいね。

これは想像ですが,当たり屋にとって警察に行くのはリスクなので,こちらが強気で「いいですよ,警察に行きましょう」と言えばおそらく退散すると思います。
そういう意味でも,まず警察に行くのはマストと理解しましょう。

信頼のおける人に電話して相談する

一方で,僕のように警察にいきなり行くのは結構ハードル高いと思われる方も少なくないんじゃないかと思います。
やっぱり冷静でいられないですよね。

そんな方は,まずワンクッションとして身近の信頼している人にその場で電話するというのがいいと思います。

理由は冷静になることができることと,ちゃんと警察に行くという選択肢がとれるからですね。

僕の最大の反省点は冷静さを失って判断能力が鈍っていたことです。
こういう心理的な隙を当たり屋はうまく狙ってきます。

そんな作戦を上手に回避するのが,第三者への電話です。
まったく状況を知らない第三者であれば冷静です。

電話であれば当たり屋に事実を捻じ曲げられることもなく,ゆっくり自分の主張を第三者に伝えて適切な判断をしてくれることが期待できます。

では誰に電話するべきでしょうか。

条件としては,いつも冷静でちゃんと自分の意見が言える人ですね。
できれば目上の方がいいと思います。

パッと思いつくのは親ですが,冷静な判断ができない方であれば警察に行くことをためらってしまうかもしれません
何度も言いますが警察に行くのはマストなので,ちゃんとこういう時に「警察に行ったら?」とか「一緒に行こう」などとアドバイスしてくれる人を選びましょう。

そして,予めこういうことがあったら電話したいと事前に伝えておくとベストです。
頼りにされて悪い気はしないと思います。

これは当たり屋だけでなく,たとえば事故に巻き込まれた場合などにもいろいろ使えるでしょう。
こんな選択肢もあるんだと頭の片隅に入れておいてください。

その場でお金で解決しない

お金で解決することは一番やってはならないことです。(僕はやってしまいましたが…)

理由は,このような詐欺行為がこの世の中からなくならないからです。

その場でお金を渡して解決すると,確かに事態は穏便に収拾したように見えます。
しかしそれは当たり屋の思うツボです。

当たり屋は一度成功すると味をしめて,場所を変えて次のターゲットを狙うのです。
この繰り返しです。

少額ならいいというわけではありません。
僕たちは,当たり屋に1銭も渡してはいけないのです。

そして,こんなことをしていても商売にならないな,やめて真面目に働くしかないな,と当たり屋に思わせなければなりません。
ビジネスチャンスがないことを分からせてやる必要があります

なのでその場でお金を渡すようなことは絶対にやめましょう
僕たち一人ひとりがそれを心がければ,長期的には世の中が良くなっていくはずです。

番外編:会話を録音するとか無理ですよ

よくこの手の詐欺への対処法として,「会話をスマホアプリで録音するとよい」とかネットで見かけますが多分無理ですよ

そんなふうに冷静に対処できるのはコナン君ぐらいです。
コナン君は普段から特殊な状況にいすぎるので慣れてしまっているのでしょう。

大体の普通の人は,いきなりそんな状況に置かれて冷静に対処できるわけありません
当たり屋がなにしてくるか分からない状況で,「あ,ちょっとすみません,会話を録音してもいいですか?」とか聞けると思いますか?

自分は普通の人とは違う!できるぜ!と言うのならどうぞやってください。
僕は普通の人なのでできません。

まとめ:自転車に乗る時は当たり屋に気をつけて。安全運転が基本です

当たり屋に遭遇した自分の実体験と,実際に当たり屋に遭ったらどうするべきか対処法をまとめました。

冷静ではない自分を想像しながら実際に起こった時にとるべき行動を考えておくとしっくりくるかと思います。
ぜひ考えてみて下さい。

また,一番いいのはこの手の詐欺とは遭遇しない,つまり予防することですよね。
自分がコントロールできないので完全にゼロにするのは難しいのですが,普段から安全運転を心がけることで遭遇率を下げられるはずです。

例えば,

  • 自転車の運転中はスマホを見ない
  • わき見しない
  • 細い道や人通りの少ない道は避ける

などを意識することでも予防につながると思います。

交通事故の発生に気をつければ,必然的に当たり屋被害にも遭わなくなるでしょう。
ぜひ自転車に乗る時は安全運転に心掛けてください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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