安全資産は本当に安全なのか?種類・特徴・隠れたリスクを解説!

資産運用
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現金や預金は価値が変動しないので安全資産と呼ばれます。
なので資産運用する際には変動リスクのあるリスク資産と安全資産のバランスを考えて投資していくことになりますね。

ただ,一見安全そうに見える安全資産にも実は隠れたリスクがあるんです。

この記事では安全資産の種類とそれぞれの特徴,リスクについて解説していきます!
これから資産運用を本格的に始めたい方は,リスク資産だけでなく安全資産のリスクについても理解しておくとよいでしょう。

この記事はこんな人向けです:

  • 投資を始めようと思うけど何の安全資産を持てばいいか迷っている人
  • 現金や定期預金だけしか持っていない人
  • 投資しているけど安全資産の比率が高い人

Nontan
Nontan

現金や銀行預金にも実はリスクあるんです

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安全資産の種類・特徴・隠れたリスクを解説!

以下の安全資産について,特徴とリスクについてまとめてみます。

  • 現金(日本円)
  • 預貯金
  • 定期預金
  • 国債
  • 社債
  • 保険・年金

現金(日本円)

説明するまでもないですが現金は元本が保証されています
100円は明日も100円ですよね。明日になったら90円になるということはないわけです。
※外国のお金は為替リスクがあるのでここでは対象外です。

金融機関に預けるのではなく自分で管理するので,不在時の盗難リスク災害リスクがあります。

また,経済がインフレの時には現金の価値が相対的に下がります
例えば,1つ100円で買えたジュースがインフレによって数年後に120円になっていた場合,120円を払う必要があります。

ジュースで持っていた場合は数年後には120円の価値があります(数年後のジュースは飲みたくないですが…)が,お金で持っていた場合は100円は100円です。
つまりインフレによってお金の価値はジュースに対して下がってしまったということになります。

現金だけを持っている場合,このようなインフレリスクに対応できません
経済の発展はゆるいインフレを生み出すので,現金や預貯金などの安全資産だけの人は将来的に損をする可能性があるのです。

預貯金

銀行やゆうちょにお金を預けると預金・貯金となり,これも元本が保証されます。
盗難リスクや災害リスクは低くなります。

一見安全なのですが,銀行の破綻リスクがあります。
破綻したときには一金融機関あたり1000万円までしか保証されない(ペイオフ)制度があります。
1つの銀行で複数の口座を持っている場合は合算して1000万円までとなるので注意が必要です。

また,今は預金口座をいくつ持っていても原則無料ですが,今後は財政悪化によりメガバンクを中心に口座維持手数料をとられる可能性があります
使わないお金を長期間保管しておくだけで手数料の分だけ損する手数料リスクは今後起こるのではと思っています。

定期預金

定期預金は銀行やゆうちょで提供されていて,一定期間お金を預けておくと満期になったら利息がもらえる制度です。
元本が保証されており,普通預金よりも利率が高いので預けている方もいるのではないでしょうか。

ただ最近はマイナス金利が続いており,預けていればお金が増えていた時代とは違って金利がゼロに等しいです。

具体的には,2020/09時点でのゆうちょ銀行を調べたところ期間によらず0.002%です。
100万円を預けても20円にしかなりません。正直預ける意味がわかりませんね。

リスクの観点では,通常の預貯金と同様に銀行の破綻リスク手数料リスクの他に,途中解約するのに手続きがいるので使いたい時にすぐに使えない機会損失リスクがあります。

デメリットが多い割にメリットが少ないので,今は新規で設定する意味はほとんどないように思います。

国債

国が発行する債券ですね。
※外国債は為替リスクがあるのでここでも日本の国債を対象とします。

国が事業を進めるためにはお金が必要なので債券(借用証書)を発行して,一定期間の後に利息をつけて返すというシステムですね。
元本は保証されていて,固定金利型(3年/5年)と変動金利型(10年)から選ぶことができます。

日本が破綻するリスクは限りなく低く,これまで説明してきたリスクはほぼ回避できるので安全資産の中では最も安全といえると思います。

インフレリスクについては変動金利型を選択することで一応対応できます
インフレがあっても金利も上昇するのでより多くの利息を得ることができるのですが,そこまで高くはならないのであまり期待しない方がいいかもしれません。

定期預金と比べると最低利息が0.05%(年利,税引き前)なので,使わないお金があるならとりあえず国債にしておくという選択肢はありですね。
僕も300万円分ぐらい持っています(そのうち売却しますが)。

社債

会社が発行する債券ですね。
国債の企業バージョンです。会社に対してお金を貸すイメージでよいでしょう。

一般に定期預金などと比べると金利は高めですが,なんといっても企業の倒産リスクが大きいです。

業績に影響されるため,環境変化に適応できずに倒産したりすると元本が保証されないケースも考えられます。
社債を購入するのであれば財務状況には特に注意した方がよいでしょう。

保険・年金

保険や年金といった仕組みも一部は安全資産になります

保険は,貯蓄型のものであれば途中解約さえしなければ元本保証されているうえ,受け取る時に若干増えている場合もあります。
貯金と違って「保険」なので,万が一の時には掛金が満額でなくても十分な保障を受けることができます

また個人年金は老後資産を若いうちに積み立てておき,実際に後で受け取るというシステムです。
自動で積立ができるので強制的な貯金ができるというメリットがあります

このタイプのリスクでは保険会社の経営破綻リスクが最も大きいですね。
その保険会社が数十年先まで存在するかどうかは保証されていません。

また途中解約時に元本割れするリスクが大きいです。

個人的には,これだけ環境変化の大きい時代では自分の考え方や路線を変えながら生きていくのがむしろ普通なのだと思います。
いまは途中解約なんてしない!と思っていても数年後どうなっているかなんてわかりません。

そういう意味で,僕は途中解約時に元本割れするような貯蓄型保険や個人年金をあまりおすすめできません。

まとめ:安全資産にもリスクはある。それなら資産運用を始めよう

安全資産の種類・特徴・隠れたリスクについてまとめました。
結局ほとんどの安全資産にリスクはあるということですね。

では僕たちはどうすればリスクを最小限にできるのでしょうか。
一つはできる限り多くの国債を購入することですね。現時点で安全資産の中で最も安全と思われます。

別の選択肢として,僕は資産運用を始めるのをおすすめします。

投資には確かに変動リスクがあり,安全資産よりもリスク度合いは高めです。
ですが,説明してきたように安全資産にもリスクはあります

結局どの選択肢にも何かしらのリスクがあるのであれば,積極的にリスクをとってリターンを得る方が結局は損をしないのではないでしょうか。
攻撃は最大の防御なりという戦略ですね。

資産運用というと難しそうでリスク高そうですが,ローリスクでできる優良商品がたくさんあります。
初心者の方であれば手始めにインデックスファンドから始めてみてはいかがでしょうか?

参考になる部分があったのなら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!

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