【本の感想】「嫌われる勇気」のアドラー心理学を「ダイの大冒険」で説明してみます

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Kindle Paperwhiteで「嫌われる勇気」を読了しました!

読了直後の率直な感想としては「ダイの大冒険やん」でした。

ダイの大冒険はご存知のように週刊少年ジャンプで90年代に連載していた,ドラクエの世界観を元にした大ヒット漫画です。

登場人物たちの成長や生き様が非常に興味深く描かれているのですが,僕の目には今回読んだ「嫌われる勇気」とダイの大冒険がものすごく重なったのです。

というわけで,嫌われる勇気のあらすじや重要なポイントを,僕も大好きなダイの大冒険の名シーンを振り返りながらお伝えしたいと思います!

この記事はこんな人向けです:

  • 「嫌われる勇気」のポイントや感想が知りたい人
  • ダイの大冒険が好きな人
  • ダイの大冒険はよく知らないけど嫌われる勇気との関連性が知りたくなった人
  • 嫌われる勇気を読んだけどいまいちピンとこなかった人

Nontan
Nontan

大事なことは小学生の頃に学んでいました

※本記事は多少のネタバレ(特にダイの大冒険)を含みます。
予めご了承の上読み進めて頂けますようお願いいたします。

すべての悩みは対人関係の悩みである:大魔導士ポップの事例

アドラー心理学では,すべての悩みは対人関係の悩みとして説明できるそうです。

例えば以下のような一見個人的な悩みのようでも,人との関係性を気にするがあまりに出てくるということと僕は解釈しました。

  • お金がなかなか貯まらない:会社の同期は貯金が500万以上あるのに…
  • 英語がしゃべれない:変な文法で発言すると英語ができる人から笑われる…
  • 仕事で失敗ばかりする:先輩に迷惑をかけてしまう…

これを読んだときに,ダイの大冒険での魔法使い(大魔導士)ポップのことを思い出しました

単行本でいうと25-26巻あたりです。

ポップは,仲間たちとは違って自分だけが「アバンのしるし」が光らないことに焦りを覚えます。
その理由を,ダイやヒュンケルなどの仲間は選ばれし人間であり,しがない宿屋の息子である自分とはそもそもポテンシャルが違うのだと考えていました。

また敵に捕らわれているヒュンケルの身を案じるマァムに対して嫉妬してしまいます。
このように,ポップが悩んでいることは「アバンのしるし」が光らないことではなく,周囲との比較や関係性についての悩みであると言えます。

実際に,後でポップは当時の心境を「死ぬことよりも,みんなから嫌われることの方が恐かった」というように表現しています。

その後土壇場でマァムへの想いを大声で叫ぶシーンがありますが,その時はその想いに呼応するように「アバンのしるし」が光りました。

それを見てポップ自身も悟ります。
自分に足りなかったのは能力や技術なのではなく,「勇気」だったのだと。

僕が思うに,ここでいう勇気とはすなわち「嫌われる勇気」ですね

人から嫌われることをおそれず,自分の人生を生きる勇気
それが嫌われる勇気です。

嫌われる勇気を手に入れたポップは,ここからさらに飛躍的に成長してその後の闘いで大活躍していきます。

いま悩みを抱えている人は,ひょっとしたらポップのようにほんの少しの勇気が足りないだけなのかもしれません。

課題の分離:アバン先生の事例

「馬を水飲み場まで連れていくことはできるが,水を飲むかどうかは馬が決める」ということわざをご存知でしょうか。

馬に無理やり水を飲ませることはできません。
他者がどのように行動するかは他者の課題であり,自分が介入することはできないということです。

自分は自分の課題にのみ集中するべきである。
これがアドラー心理学における「課題の分離」の考え方です。

これはアバン先生の例がわかりやすいです。
単行本でいうと28巻です。

1巻で,ダイの家庭教師を務めていたアバン先生の元に宿敵ハドラーが現れ,死闘の末にメガンテを使ったアバン先生は遠くまで吹き飛ばされてしまいました。

一命はとりとめたものの,同時に自分の能力のなさ,無力さを悟ります。
このまま弟子たちに合流し,共に旅をすることになったとしてもいつかお荷物になる時が来る。

アバン先生は,弟子たちとはあえて距離を置き,自分は自分で修行し直す道を選びました

”私自身も心身を鍛え直し 私にしかできない新能力を身につけなければ
ダイ達と共に戦う資格はなしっ!”
――ダイの大冒険 単行本28巻より抜粋

アバン先生はハドラーとの戦いを通して,この先の長い戦いを予感していたのでしょう。
先の厳しい戦いに備えて,自分の課題に取り組むことにしました。まさに課題の分離です。

長い修行の末,ついに自分にしか成し得ない能力をアバン先生は獲得します。
それをパーティーに還元することでアバン先生は世界を救うことに貢献しました。

一見遠回りに見えても,それぞれの課題が適切に分離されていて個々人が最大限に力を発揮すれば,やがて大きな成果につながるということなのだと思います。

幸福は貢献感によって定義される:勇者ダイの事例

アドラー心理学において,幸福は貢献感によって定義されるそうです。

貢献感とは,自分が他者や社会に対して貢献しているという実感です。
現代ではSNSでいいねをもらうことで承認欲求を満たすことができますが,これとは明確に区別されます。

客観的な承認は不要であり,主観的な感覚で構わないのです。
世の中のためになっている,その感覚だけで人は幸せになれるのだそうです。

僕は主人公である勇者ダイの考え方を想起しました
単行本でいうと32巻です。

大魔王バーンと対峙したダイは,バーンから質問を受けます。

人間たちの世界を救うことは,ダイにとって何の意味があるのか?

旅の道中で村を襲うドラゴンを類まれない能力をもって倒す様子は,人間たちからすればダイもまたドラゴンとは別の「脅威」に映ります。
迫害の目を向けられることに一旦はダイも戸惑います。

しかし幾多の戦いを通じて仲間たちとの絆を深めたダイは,人類のために大魔王と戦うことが自らの幸福であることを認識したのでしょう。

バーンの問いかけに対して,ダイの答えはこうです。

”お前を倒して…!この地上を去る…!!”

――ダイの大冒険 単行本32巻より抜粋

もし人々が自分がいない世の中を望むのであれば,地上を去ることも辞さない。ものすごい覚悟です。
ダイを衝き動かすモチベーションは,そうすることが自身の幸福であるからに他なりません。

また,承認欲求との違いについてもよく分かります
もし幸福が他者からの承認によってもたらされるのであれば,ダイの世界を救うために大魔王に立ち向かう行動が説明できません。

いくら世界を救っても人々から迫害される可能性があるからですね。
ダイの行動は承認欲求とは全く違うモチベーションであるということです。

僕はダイほどの圧倒的な貢献感は今のところ持ち合わせていないと思います。
ただ,貢献感を持つことで幸福になれることは分かったつもりです。

承認を求めない貢献,Giveの精神を持って行動したいと思います。

まとめ:嫌われる勇気もダイの大冒険もどっちも名作ですね

嫌われる勇気のポイントをダイの大冒険の名シーンを振り返りながら解説してみました。

名作を名作で説明するという謎のジャンルを生み出してしまいました。
反響があったらまたやりたいと思います。

嫌われる勇気は他にも学びがたくさんあったので是非一度読んでみることをおすすめします!

え,ダイの大冒険を読んだことがない?
それは人生をだいぶ損しています。まだの方も既読の方もぜひ。

むしろ書いていて僕が全巻読み返したくなってきました笑
今は文庫版が出ているのですね!

最後までお読みいただきありがとうございました!

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